不眠にはタイプがあります!
不眠と一言でいっても、いろいろなタイプが存在します。まずは、あなたの不眠がどのタイプなのかを知りましょう。
■入眠困難タイプ
布団やベッドに入ってもなかなか(30分~1時間以上)寝つけない方
■中途覚醒タイプ
いったん眠りについても、翌朝起床するまでの間に、夜中、何度も目覚めてしまう方
■早朝覚醒タイプ
起きようと思っていた時間よりも2時間以上前に目が覚めてしまい、その後眠れない方
■熟眠障害タイプ
眠りが浅く、睡眠時間は充分なはずなのに熟睡感が得られない方
睡眠薬にもタイプがあります!!
ご自身の不眠タイプが分かったら、その不眠にあった薬を選ぶことが大切です。
「入眠困難タイプ」の方には、超短時間型、短時間型と呼ばれる睡眠薬が適しています。また、「中途覚醒タイプ」「早朝覚醒タイプ」「熟眠障害タイプ」の方は、中時間型や長時間型の睡眠薬がよいでしょう。それぞれの薬がどの種類に該当するかは、以下をご参照ください。
入眠困難タイプの方
■超短時間型
エスゾピクロンなど
■短時間型
リルマザホンなど
中途覚醒タイプ・早朝覚醒タイプ・熟眠障害タイプの方
■中時間型
■長時間型
メキサゾラムなど
花粉症の薬が、不眠に役立つ???
先ほど、ご紹介した医薬品はどれも処方箋が必要な睡眠薬です。しかし中には、薬局やドラッグストアで買える薬もあります。それが、睡眠改善薬「ドリエル」です。
花粉症の薬は、眠くなりやすいという話を聞いたことはありませんか?
睡眠改善薬「ドリエル」に配合されているジフェンヒドラミン塩酸塩という抗ヒスタミン成分は、もともと花粉症をはじめとするアレルギー治療薬として使用されていました。アレルギー治療療薬の副作用である眠気を利用して、睡眠を改善しようというのが、この睡眠改善薬「ドリエル」です。
ただし、この睡眠改善薬としてのジフェンヒドラミン塩酸塩は、精神疾患などの病的な原因がない方の一時的な不眠を適応としています。服用しても不眠が改善しない場合や、慢性的不眠の場合は、処方薬が必要です。