尿酸値が高いとどうなるのでしょうか?

尿酸は体の中にたまることによって、結晶を作り、さまざまな障害を引き起こします。結晶化した尿酸が原因の疾患としては、痛風尿路結石症があります。

また、尿酸値が高い方は、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞にもなりやすいため注意が必要です。一般的に尿酸値は、女性よりも男性の方が高い傾向にあり、痛風にいたっては圧倒的に男性に多い疾患です。

6-7-8のルール

次に、尿酸の基準値を知っておきましょう。これには『6-7-8のルール』と呼ばれる基準があります。尿酸コントロールにとって、非常に分かりやすいルールですので、ぜひ覚えておきましょう。

まず、『6-7-8のルール』8は、尿酸値8.0mg/dlのことで、多くの場合、薬物治療が必要となるケースです。7は、尿酸値7.0mg/dlの意味で基準値のこと。6の、尿酸値6.0mg/dlは、薬物治療をすることになった際に、治療目標になる数値となります。

尿酸値7.0mg/dlを越えている方は、食事や生活習慣の見直しが必要です。かく言う私も、先日の健康診断で7.5mg/dlという数値を叩き出してしまいました。以来、食生活をすこし気にしています。

毎日の食事や、日常生活で気をつけることはありますか?

尿酸値を抑えるには、適度な運動が大切です。運動によって腎臓の働きを良くすることで、尿の排泄をスムーズにして、結石ができても小さいうちに尿と一緒に排泄します。

また、水分を多く摂ることも大切です。尿の量が増えれば、おのずと結石もできにくくなります。1日に1500~2000ccほどの尿が排泄できるよう水分を補給しましょう。しかしながら、ジュースや牛乳、コーヒーなどの飲み過ぎには注意が必要です。

そして、バランスの取れた食事も重要です。野菜中心の食事を心掛けましょう。ただし、野菜の中でもキャベツやほうれん草などは、結石の原因となるシュウ酸を多く含むため、過度な摂取は避けてください。

最後に、プリン体を多く含む食品はなるべく避けましょう。プリン体は、体内で尿酸に代謝される物質です。プリン体の多い食品には、鶏レバー、煮干し、かつお節、イサキ白子、あんこう肝酒蒸し、豚レバー、牛レバー、かつお、大正エビ、真あじの干物、さんまの干物などが挙げられます。